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サンスカーラを現代科学で解釈すると?
ヨガ哲学に頻出するサンスカーラを現代的に解釈するとどうなるかについて。 【サンスカーラとは何か】 ヨガ哲学における**サンスカーラ(Samskara)**とは、 過去の経験によって心に刻まれた痕跡(心のクセ) のこと。 具体的には、 何度も繰り返した思考 習慣的な感情反応 自動的な行動パターン 好き・嫌い・恐れ・執着 こうしたものが心の中にパターンとして残り、未来の反応を作るとされる。 ヨガの目的の一つは、 無意識のサンスカーラに支配される状態から自由になること と言える。 【現代科学でいうと何に... -
思考回路の手前で止まる
不安や虚無は、人生の問題というより、思考のルートの問題かもしれない。 人の思考には、ある程度決まった流れがある。 例えば、 暇になる↓将来を考える↓不確実性に目が向く↓不安になる あるいは、 何か達成する↓満足が続かない↓「意味って何だ?」↓虚無感 こういう流れは、性格というより、いつも通っている思考の道だ。 【思考のクセ=脳の配線のクセ】 脳では、同じ思考や感情を繰り返すほど、その回路が強くなる。 よく通る道が、メインルートになる。 不安を繰り返せば、不安の回路が太くなる。自己否定を繰... -
満足感は「所属 × 貢献実感」で決まる
最近、人の満足感って何で決まるんだろうと考えていて、ひとつしっくりくる整理がある。 満足感 = 所属 × 貢献実感 この2つがそろったとき、人は自然と満たされる。 逆に、どちらかが欠けると、どこか虚無や不安が出てくる。 【なぜ「所属」が必要なのか】 人はもともと、集団で生きてきた生き物。 昔は、 仲間に必要とされる → 生存 仲間に不要とされる → 追放 → 死 という世界だった。 だから脳には、 「自分はどこかに属しているか?」 を常に確認する回路がある。 現代ではこれが、 家族 会社 コミュニティ 社... -
練習は「体の軽さ」を基準とする
ヨガの練習後、体は軽くなっているだろうか。 もし軽いなら、その練習は正しい方向に働いている。もし重いなら、どこかで無理が起きている可能性が高い。 上達を目指すほど、私たちは「どれだけやったか」「どれだけ深く入れたか」を基準にしがちだ。しかし、長期的に伸び続ける人は、まったく別の指標で練習を判断している。 それが、 「練習後に体が軽いかどうか」 という基準だ。 【なぜ「軽さ」が重要なのか】 体の軽さは、単なる気分ではない。それは神経系の状態を示すサインだ。 練習後に軽いとき、体では... -
テリィヤングムイカパタパスチモッタナーサナ上達のコツ
― 深さよりも「内もも」でポーズを作る テリィヤングムイカパタパスチモッタナーサナ(以下、長いのでテリィヤングムイカ)。 このポーズ、練習しているとこんな経験がないだろうか。 前屈を深めると、伸ばしている脚が外旋してくる 深くは行けるけど、なんとなくポーズが軽い 伸びているだけで、身体を「使っている感覚」がない もしこれが起きているなら、深さを優先しすぎて、身体が逃げている状態かもしれない。 今回は、実際の練習で効果が大きかったテリィヤングムイカ上達のコツ=「内ももで作る」方法をま... -
下腹部の硬さと股関節伸展の関係
— 前に進めないランジ・ブリッジの本当の原因 — 股関節伸展が硬いと、多くの人はこう考える。 腸腰筋が硬い 大腿四頭筋が硬い 前モモが伸びない もちろん間違いではない。でも、実際に可動域を止めている“本体”は別にあることが多い。 それが 下腹部の硬さ。 この記事では、 なぜ下腹部が股関節伸展を止めるのか その身体メカニズム 実際に効く下腹部リリースワーク をまとめる。 【股関節伸展が止まる本当の場所】 股関節伸展とは、 太ももが後ろに行く動き このとき伸びるのは、 腸腰筋 大腿直筋 前面の筋膜ライ... -
エーカパーダシルシアーサナの引き込み力の重要性と鍛え方
エーカパーダシルシアーサナ(脚を頭の後ろにかけるポーズ)に取り組んでいると、多くの人がこう考える。 「もっと股関節を柔らかくしないといけない」 しかし、ある段階からは違う。 脚は頭の後ろまで来る。仰向けなら入る。でも座ると重い。首で支える感じになる。 この状態の原因は、柔軟性ではない。 足りないのは「引き込み力」だ。 【エーカパーダの本質は「引っかける」ではなく「吸い付ける」】 多くの人のエーカパーダはこうなっている。 脚を手で引っ張る 首の後ろに「乗せる」 首や肩で支える これは、... -
ヴィパッサナー10日間コース体験記(京都)
ヴィパッサナー瞑想の10日間コースに参加してきたので、体験をまとめます。ただ、すでに1ヶ月半〜2ヶ月ほど経っているので、記憶が曖昧な部分もあります。思い出せる範囲で、時系列に沿って書いていきます。 【京都瞑想センターへ】 参加したのは京都の瞑想センター。集合は夕方4時頃だったので、朝から新幹線で京都へ向かいました。 朝は軽くヨガをしたような気もしますが、そこは少し曖昧です。時間にはかなり余裕があり、ゆったりと京都へ向かいました。 センターは丹波の方の山間部。かなり田舎の、静かで雰囲... -
厳冬期富士山登山の感想
富士山に登った感想をまとめます。数日経っているので細かいところは曖昧ですが、思い出せる範囲で。 今回は真冬の富士山でしたが、天気がとても良く、風もほとんどないコンディションでした。そのため、いわゆる「冬山らしい厳しさ」はほとんど感じませんでした。 富士山特有の強風や、3000mを超える標高による酸素の薄さはありましたが、装備としてはベースレイヤー+アウターのみで最後まで登れました。中間着なしでも問題なく、バラクラバも着けましたが、なくても大丈夫だったと思います。サングラスで十分で... -
【厳冬期登山レポ】西吾妻山ソロで敗退…初の冬山単独行で学んだこと
西吾妻山(にしあづまやま)の厳冬期登山について、時系列で振り返りながらまとめます。 結果として今回は山頂に届かず途中撤退となりましたが、初めての厳冬期ソロ登山として多くの学びがありました。 【西吾妻山とは?】 西吾妻山は福島県にある日本百名山のひとつです。 夏であれば、 ロープウェイで標高を一気に上げられる 往復1〜2時間程度 と、初心者でも登れる山として知られています。 冬山でも比較的難易度は低めとされているため、今回は厳冬期のトレーニング目的で挑戦しました。 なお、 厳冬期ソロ登...