人気世界遺産ランキングでも常に上位に位置し、ヒンドゥー教の聖地としても名高いアンコールワット。
その壮大な外観は写真からも魅力が伝わり、一度は行ってみたいと思う方も多いことでしょう。
この記事ではアンコールワットについての情報と、アンコールワット近接の都市「シュリムアップ」からのアクセスについて解説しています。
アンコールワットの歴史
アンコールワットが建てられたのは12世紀前半のころ。当時カンボジアを統一していたアンコール王朝の王様により、約30年の歳月をかけて作られました。
当時の王は、王位に即位すると、都城・寺院・王宮の3つを建設するのが良しとされていたのですが、このアンコールワットもその一貫で建てられたとのこと。
当時はアンコール朝の最盛期と言える時代で、その関係でこれだけ大規模な寺院が建てられるようになったのでしょう。
そこから、アンコール朝は衰退し、アンコールワットはしばらくジャングルの奥深くに眠る遺跡となっていたのですが、1860年にフランスの探検家「アンリ・ムオ」によって発見されます。
これだけ巨大で壮観な遺跡をジャングルの中で発見する。その時の探検家の感動はいかほどだったのか気になるところです。
アンコールワットへのアクセス・費用
シュムリアップからアンコールワットへは、トゥクトゥクで約20分で到着します。
レンタル自転車やレンタルバイクを使う手段もありますが、自転車→本気で疲れる、レンタルバイク→ちょっと危険、というそれぞれのデメリットがあるので、その部分を考慮して判断してください。
アンコールワットまで行くだけでしたら、トゥクトゥクなら5ドルで行けます。
ただ、アンコールワット周辺には他にも魅力的な遺跡があるので、そちらも回ることもお勧めします。
その場合「小ルート」と「大ルート」の2つの一般的なルートがあります。どちらもトゥクトゥクの運転手にお願いして回ることになります。
巡回箇所 | 料金 | |
小ルート | 3箇所 | 約1500ドル |
大ルート | 6箇所 | 約1800ドル |
どちらも、前日にお願いしていれば、ホテル前まで迎えに来てくれます。
金額に関しては値切ることも可能ですが、値切りすぎも運転手の機嫌が悪くなったりとあまりよろしくないので、ぼったくられない程度に押さえておくのが無難かと思います。
上記金額なら問題なく案内してくれるでしょう。
どちらのルートを選ぶべきかはもちろん人の好み次第ですが、よっぽどの遺跡好きでない限り小ルートをおすすめします。
かなりの炎天下の中遺跡を歩かないといけないので体力をすぐ消耗し、大ルートだと後半は自分との戦いになる可能性大です。
どちらもアンコールワットは回りますので、悩む人は小ルートを選んでおけば特に後悔はないかなというのが個人的意見です。
観光時の注意点
アンコールワットに初めて観光に行ったとき、「これは知っておきたかったな」と思ったことをまとめました。
初めてアンコールワットに訪れる方は参考にしてください。
服装に注意
アンコールワットでは禁止されている服装があります。
「タンクトップやノースリーブなどの肩が出る服装」「丈の短いハーフパンツ」
これらはアンコールワットに入場できなくなる可能性があるとのことで注意しましょう。
※特に女性
お坊さんの気をわずらせたらいけないとか、神聖なとこだからとかの理由があるみたいですが、郷に入ったら郷に従えです。暑くても肌の露出のしすぎは禁物です。
膝が出るくらいのハーフパンツでしたら問題なくOK
もらえたので、常識の範囲内の服装であればそこまでとやかく言われないようです。
水の用意は必須
トゥクトゥクのツアーで回る場合、とにかく暑いので水分補給を忘れずに。
遺跡ごとに水を売っている人がいるので、お金さえあれば困ることはないかと思いますが、水ペットボトル1本1ドルで売られていたりと、そこそこの値段がします。
観光地価格が気に入らない方は、多めに水を持ち運ぶのも良いかと思います。
かなり疲れることを覚悟しておこう
炎天下の中、広大な敷地の遺跡を歩き回り、トゥクトゥクで複数の遺跡間を移動します。
予想以上に体力を消耗すると思っていてください。
僕もアンコールワットから帰ってきて、その疲労から3時間は爆睡したことを覚えています。
なので、アンコールワット前日は騒ぎすぎない方が無難ではないかというのが個人的なアドバイスです。(ただ、シュリムアップ内のパブストリートに行くとそれも難しいかもしれませんが。)
感想
壮大な景観を要し、ヒンドゥ教の聖地として名高いアンコールワット。
仏教やヒンドゥ教に興味がある、私にとっては訪れたい場所ランキングでもトップに位置するほどでした。
今回やっと憧れですらあるアンコールワットに訪れることができたわけですが、予想以上の建物の作り込みはまさに感動モノ
建築物の柱、壁、屋根に至るまで精密な装飾が施されており、しかも模様のバリエーションも凄まじく、狂気すら感じられます。
こんな建物を作らさせた当時の王様はよっぽど狂っていたのでしょう。
アンコールワット自体の建物の美しさも見事ですが、アンコールワット内から見る敷地の美しさにも目を見張るものがあります。
今回は朝焼けと夕焼けの景色は避けましたが、多くの人がわざわざ朝夕の時間にアンコールワットを見物に行くのも納得です。
朝焼けを見るには4:30起きらしいですからね。
ただ、朝夕のあアンコールワットにはそれだけの美しさがあるのでしょう。