Netflixで「ヨガ」と検索すると、表示されるコンテンツに『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』というドキュメンタリーが出てきます。(2019年7月現在)
タイトルから非常にシブく、ヨガに従事する人にとっては、かなり興味深い内容でしょう。この記事ではこのドキュメンタリーの紹介と所感をつらつらと述べていきます。
概要『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』
聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅(以下、聖なる呼吸)は2011年にドイツ人映画監督「ヤン・シュミット=ガレ」によって作られたドキュメンタリーです。
映画のテーマは、映画監督がヨガの源流に遡るため近代ヨガの父「T.クリシュナマチャリア」の活動を追ったものとなっています。
T.クリシュナマチャリアについての詳細は後述しますが、アシュタンガヨガの祖である「K.パタビジョイス」やアイアンガーヨガの祖である「B.K.S.アイアンガー」の直々の師匠なんだとか。
現代に伝わるヨガの創始者の師匠となると、まさにヨガ界のレジェンドという感じがしますね。
映画の内容としては、ヨガ初心者である監督がT.クリシュナマチャリアの関係者へインタビューをしていくものとなっています。
随所に見られるヨガの歴史や、源流ヨガの思想が非常に興味深く、かなり好奇心をそそられる映画です。
近代ヨガの父『T.クリシュナマチャリア』
聖なる呼吸における最重要人物であるT.クリシュナマチャリアについて調べたことをまとめてみました。
T.クリシュナマチャリアは1888-1989まで生きていたとのことなので、つまり年齢にして101歳だったんですね。かなり長生きされたみたいです。
学問好きだったようで哲学、論理、神性、言語学、音楽などなど数々の学問を修得し、アーユルヴェーダ医学の医師でもあったとのこと。
映像を見ればわかりますが、非常に厳格でヨガの追求に人生を捧げた人物だったことが伝わってきます。
所感『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』
やはり自分の興味がある分野の歴史を学ぶというのは、何にしろいいものですね。
古代から現代に伝わっているものは、多かれ少なかれ現代に合うように幾分か変更されているものです。現代に合うように変更されることが悪いこととは思っていませんが、そのものが持つ元々のエッセンスというか奥に存在する熱いものが見えにくくなったりするんですよね。
それで、今回の聖なる呼吸はヨガの奥に秘める熱いものの片鱗に触れられる作品になっている気がします。ヨガの源流に触れるというのはそういうことなのでしょう。
話は少しそれますが、今回驚いたのがアシュタンガヨガの歴史がそこまで昔ではないということ。もちろんアシュタンガヨガが成立するまでに深い歴史が積み重なっているというのはあるでしょうが、アシュタンガヨガ自体がもっと昔からあるものだと個人的には思っていました。
ただ、過去のヨガを最も受け継いでいる流派がアシュタンガヨだという考え方もできるので、ヨガの本質を学ぶためにアシュタンガヨガを始めるのは決して間違いではないのでしょう。
自分もヨガのより深い部分へ進めるよう、アシュタンガヨガの練習にさらに励みたいと思えるようになりました。
「マットに上がれば、そこは小宇宙だった」聖なる呼吸のサブタイトルですがいい言葉ですね。グッときます。
過去の様々な人たちが紡いできたヨガ。その中の本の片隅にでも触れられていると思うことで、なんだか不思議な気持ちになれる今日この頃ではあります。
とりとめのない文章となりましたが、聖なる呼吸はネットフリックス等様々な媒体で視聴できますので、ご興味ある方は是非一度みてみてくださいね。